演技を学び始める前は、台本に書かれているセリフや動きを覚えて、演出家や監督の要望に答えることだけが俳優の仕事だと思っていました。

そんな中、アクターズクリニックと出会い、それ以外にも俳優の楽しみはたくさんあることを知りました。俳優自身が台本に描かれている出来事を体験し、俳優自身の心が動くことで、より観ている人の心も動くと知り、衝撃を受けました。

とはいえ、いきなり「台本の世界を体験する」と言われても、僕自身あまりピンときませんでした。そこでまずアクターズクリニックでは、日常でありそうなことを自分らしく体験してみることから始めます。間違いなんてありません。「あなたらしくないよ！」なんて誰にも分かりませんから。

そうしてレッスンを重ねていく中で、少しずつ台本の中の出来事が大きくなったときに、自分はどんな体験をするのかを発見していきます。日常生活を生きているだけでは中々できないような体験、演技を通してしてみませんか。