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サポーター紹介

Ko Iwagami

ステラ・アドラー・ジャパン・パートナー

今までキャスティングディレクターという仕事を通じてハリウッド映画など世界中のアクターと国境を越えて関わるなかで、日本人俳優と世界で活躍する俳優の違いを何度も痛感してきました。それはむしろ、言葉の壁よりも「演技を学ぶ」ということに対する考え方の違いでした。

この問題意識を抱えながらキャスティングという仕事を続けていたある日、ステラ・アドラー・スタジオ出身の梶原涼晴氏と縁あって出逢い、日本における演技教育の在り方について定期的に議論するようになりました。

「演技を学ぶ環境とは、私たち『創る側』が俳優たちの演技を見て、その好き嫌いや良かった悪かった等の個人的な感想を提供する場ではなく、俳優が主体的に指導者を『利用』し、積極的に自分自身の演技の可能性を『探究』できるような場であるべき」、梶原氏の考えは当時の私の問題意識に深く突き刺さり、それがきっかけで私自身日本の演技教育に大きな希望を見出すようになったのです。

俳優たちが、ただ受け身のまま千載一遇のチャンスを待つといった旧来の考え方ではなく、彼らが自らの成長のために積極的かつ継続的に演技教育を受けられる機会を『利用』していくべきなのだという考え方こそ、将来における日本の演技教育には必要不可欠なのだと思っています。

梶原氏とはまさにこの日本人俳優にとっての、ひいては日本のあらゆるクリエイティブにとっての大きな変革を牽引するパートナーとして、共に活動を続けていきたいと願っています。